前の項目  次の項目
キーボードマクロの実行と登録

マクロを感じる
 今回は、キーボードマクロの記録/再生/保存と、マクロ登録をとりあげ、秀丸マクロを扱うために必要な基本事項を確認します。  キーボードマクロは「キーボードから入力する一連の操作を 1 つのコマンドのようにまとめる機能」で、一般的なエディタやワープロに装備されているものとほぼ同じだと考えておいてください。
 ここでは、キーボードマクロの実際を習得するために、「文字列の挿入」を例として取り上げました。

文字列挿入の例

 毎日、何度となく繰り返される同じ文字列の入力作業。お疲れさまです。でも、今日から単調な文字列入力は一度だけ。あとは、ふ、ふ、ふ……。

●キー操作の記録
 まず、実例を通してキーボードマクロの動きを確認してみましょう。目的は「キーボードから入力する文字列の記録と再生」です。記録の手順は次のようになります。

@「マクロ→キー操作の記録開始/終了」を選択して、キーボードマクロの記録を開始する。(タイトルバーに「記録中!」と表示される)
A下記の2行(文章は自由)を入力する。

こんにちは。
秀丸エディタのテストです。

B「マクロ→キー操作の記録開始/終了」を再び選択して、キーボードマクロの記録を終了する。
 これでAの「文字列を挿入する」キー操作が記録されました。

●キー操作の再生
 続けてこのキー操作を再生してみましょう。手順は、「マクロ→キー操作の再生」を選択するだけです。改行を含んだ文字列がいとも簡単に挿入されたハズです。もちろん同じ内容を何度でも繰り返して再生できます。
 秀丸のキーボードマクロの特徴は、改行やタブ、さらに検索した文字列やその検索オプションまで記録できる点です。

●キーボードマクロの保存
 キーボードマクロの内容はウィンドウズを終了させても維持されます。しかし、記録はひとつのキー操作に限られます。複数のキー操作を保存/再生したい場合には、「キー操作の保存」機能を利用します。
 手順は、「マクロ→キー操作の保存」を選択して、適切なファイル名を入力します。ここでは「hellow.mac」とします。拡張子には「mac」を必ず指定してください。
 なお、マクロファイルの保存先は、「その他→動作環境→パス→マクロファイル用のフォルダ」で自由に指定できます。ここが空白の場合は、秀丸のインストールされたフォルダに保存されます。

●保存したマクロの再利用
 保存されたマクロはいつでも再利用が可能です。手順は「マクロ→キー操作の読込み」のリストから「hellow.mac」を選択し、「マクロ→キー操作の再生」を選択するだけです。あるいは「マクロの実行」のダイアログボックスで、同ファイルを選択すると、読込みと再生が一度に実行されるのでたいへん便利です。

●マクロ登録
 保存したファイルが多くなると「マクロ登録」を行い、さらに快適にマクロを使えるようにしましょう。「マクロ→マクロ登録」で「タイトル」に「挨拶」、「ファイル名」に「hellow.mac」を指定します。「マクロ」のプルダウンメニューに表示される「挨拶」の選択によりマクロが実行されます。
 なお、マクロ登録ではマクロ10個づつを「グループ」としてまとめることができます。11番以降のマクロは、「マクロ」メニューの階層化されます。また「&h」など指定によりショートカットも割り当てられます。 (TheWindows 1996.12)

前の項目  次の項目

©1997 Suigwinsui. All rights reserved.