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「キーボードマクロを使うな」とは失礼だっ!

Q. 「初心者はキーボードマクロは使うべきではない」というのは、暴言ではないでしょうか? 秀丸に限らず、マクロ機能をもったワープロなどの解説書では「まずキーボードマクロで…」と導入してあります。秀丸だけが特別なんですか。あるいは初心者をナメているんですか?

A.  言葉が足りなかった部分はお詫びします。それでもやはり、初心者がキーボードマクロを使うに際しては慎重であるべきだと考えます。
 確かに入門書や雑誌のアプリケーション紹介記事などでは「初心者はキーボードマクロを使ってみよう」とよく書かれていますね。ま、うまく動いたキーボードマクロはそれはそれで良いわけです。でも、それは極めて幸運な偶然と考えるべきです。意図したようにキーボードマクロが動くことはほとんど無いと言って良いでしょう。実際、希望する動きを再現できないで「え〜、なんでぇ〜」とイライラした経験をお持ちの方も少なくないハズです(^^;;; そうなんです。希望に燃えて二、三回はキーボードマクロに挑戦するんだけど思ったような動作を実現できずブッチする。そして「やっぱりマクロは難しい」とギブアップ。マクロ嫌いを生み出す大きな原因こそ、巷に氾濫する「キーボードマクロは優しい」という誤った先入観なのです。
 では、なぜ、簡単なハズのキーボードマクロが難しいのでしょう。ジツは秀丸だけでなく、キーボードマクロ機能を装備するどんなソフトでも「キーボードマクロを使いこなすためには、そのソフトの動作やそのマクロコマンドについて精通する必要がある」からなんです。一つのアクションがどんな条件の場合にどんな結果を発生させるか……こうした高度な知識と経験がないと、「キーボード記録がうまくいかない」とガミガミミサイルを発射することになるのです。ソフトを快適に使うためのキーボードマクロなのに、精神状態を悪化させては何の意味もありません。キーボードマクロは要注意と最初から腹を括っておきましょう。

 ……かと言って秀丸マクロなんて覚えていたら今夜一晩の徹夜くらいではすみませんよね。そこで、コツと用例に「初心者でも安心して使えるキーボード操作」を追加しました。細かい前提なしに触れる動作の一覧を用意しました。それらの動作であればほぼ確実に動くと思いますのでぜひ参考にしてみてください。

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