━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ────────────────────────────── 秀丸日本語文章作成支援 「書きマクロ」シリーズ第7集 Ver.2 kakimac7.lzh k_oDIR Ver.2 Summary Manual ( for k_oDIR50.mac ) 1994/10/06 水銀水(Suigwinsui)/小田 明夫(HGD01603) ────────────────────────────── ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [目次] ●[1] k_oDIR Ver.2 で何ができるの? ●[2]導入方法.............................[kakimac専用ディレクトリを作ります] ●[3]実行方法............................................[通常のマクロと同様] ●[4]バージョンアップの内容 ●[5]実録、KAKIMAC7への道 ●[6] k_oDIR Ver.2 の主な特徴 ●[7]【ご参考までに】 k_oDIR Ver.2 のマクロ作成のポイント ●[8]秀丸日本語文書作成支援「書きマクロ」シリーズの現状 (;_;) ●[9]秀丸エディタ関連の書籍出版のお誘い(^^; ●[10]最後に ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [本文] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●[1](質問) k_oDIR Ver.2 で何ができるようになるの? ●[1] k_oDIR は『文書保存時に、秀丸にエイリアス「的」機能を付加するとともに、異なった ディレクトリに同名のファイルを同時に保存する、文書保存支援マクロ』です。 ちなみに k_oDIR は、Kakimacro Other DIRectory なんて安易なネーミングです(^^; 特徴0.「新規文書保存」の際の2つの便利な機能!!! 書き始めてまだ保存されていない新規の文書(秀丸では(無題)と名付けています が)を保存する時に、ドライブやディレクトリの迷路をゴチャゴチャ動く事なく、 キー一発で、保存したいディレクトリが指定できます。 さらに、今回、新規保存の場合、ファイル名もチェック。同名のファイルが指定 されたディレクトリに存在するかどうかを調べますから、不用意な上書きの恐怖 からあなたを救います(^^; 特徴1.「文書保存」の際に、深いディレクトリも簡単に指定 今書いている文章を「c:\log94\09mail\suigwin\」にセーブしたい、とし ます。普通ならば、現在の文書を保存して、ファイラーを呼び出してコピーさせ るか、秀丸の「名前を付けて保存」を指定して、複雑なディレクトリを上がった り降りたりする必要がありました。 ところが、k_oDIR ならば、上記のディレクトリに対して「水銀水9月メール」 と指定するだけで、そのディレクトリを指定した事になります。 特徴2.また、2つのディレクトリに同時に同名のファイルをセーブできる。 また、k_oDIR の通常の使用では、現在書いている文書のディレクトリと、エイ リアス指定したディレクトリの2つのディレクトリに対して、同時に同名のファ イルをセーブします。 さらに、「現在書きかけの文章は新たに保存したくないが、現在まで書き進んだ 状態は別のディレクトリに保存しておきたい」というワガママにも対応。この方 法で保存しておけば、現在書いている文書を「強制終了」させれば元の通りの文 章を維持できると同時に、書き加えた文章も保存できると言う寸法です(^^)。 (これを『保存時の最初からやり直し』機能といいます?? 言いません(^^;) 特徴3.したがって、簡単に文書の保存&バックアップができる。 結果的に、特徴0〜特徴2により、『文書のバックアップ保存』がとても簡単に 実行できる事がわかります。 たとえば、フロッピーディスクのディレクトリ「a:\9409\」に対して「9月分の 新規文書フロッピーへの保存」とエイリアス指定しておけば、現在の文書を現在 のディレクトリに保存すると同時に、フロッピーディスクの指定ディレクトリに も保存が実行されるので、最終的に「バックアップをとった」のと同様の結果が 得られるというわけですね。 なお、この k_oDIR マクロの基本アイディアを提言して頂いた『たぬぽん』さん のケースのように、MOを使用する環境であれば、当然、[e:][f:]なんぞの指定 をしていただいて結構です(^_^) また、ネットワーク環境でも、格段、問題に はならないと思います(たぶん。MO、ネットワーク系の記述は、あくまで願望 です。おそらく問題なく動くとは思っていますが(^^;)。 だって、私はLANはし「らん」……なんてね(^_-) ●[2]導入方法..............................[kakimac専用ディレクトリを作ります] ●[2] [以下、秀丸が格納されているディレクトリを「秀丸ディレクトリ」とします] ●[2]<80W>..........................................[折り返し文字数80字に設定] (1)kakimac7.lzh をどこかのディレクトリで解凍します。 (2)すべてのマクロファイルを秀丸のディレクトリに移します。 (3)秀丸ディレクトリの下に kakimacro という名前のディレクトリを作って下さい!! もちろん、すでに kakimac がある場合は(3)の操作は不必要です。 ※ kakimac のディレクトリを絶対に作って下さい。そうしないと動きません(^^;) でも、『マクロは絶対に、秀丸のあるディレクトリに』複写して下さい!!! kakimac ディレクトリに移動させてはいけません!!! ※ 既存のkakimac7 のマクロは、消去して下さい。 ・消去ファイル:下記の全5ファイル k_oDIR50.mac k_oDIR32.mac k_oDIR34.mac k_oDIR36.mac k_oDIR38.mac ※ 既存のkakimac7 の k_oDIR Ver.1 で作られたエイリアスは、そのまま利用できます から、消去などの必要はありません。 【参考】 −kakimac7.lzh に含まれるマクロファイルは次の6本です。 k_oDIR50.MAC……k_oDIR Ver.2 本体 k_oDIR51.MAC,k_oDIR52.MAC,k_oDIR53.MAC,k_oDIR54.MAC,k_oDIR55.MAC……サブマクロ −readme_G.txtは、この説明書(読後は削除して結構です) ●[3]実行方法.............................................[通常のマクロと同様] (1) マクロ実行で k_oDIR50.MAC を選択して実行して下さい。 (実行は、k_oDIR50.MAC のみです。このマクロから他の4マクロを動かします。) (2)気に入れば、マクロ登録後、キー割り当て(例:Alt+S)すると極めて便利です。 もちろん、登録するのは「 k_oDIR50.MAC 」のみです。 (3)大概の動作は、動かして見ればわかると思います(^^; ちなみに、最初は真っ白で 「ありゃ」と思われるかもしれませんが、『拡張機能』を選択して『文書保存ディレクトリ のエイリアスの変更、新規追加』を実行して、バカスカ登録して見て下さい、きっと面白い と思います(^^) ただし、あちこちのディレクトリに同じ名前のファイルができるので、 テストが終わったら、消去しておかないと大変なことになります(^^; また、新規作成のファイル(名前がまだ未定義のファイル)でk_oDIR を実行して見て ください。従来のわずらわしいディレクトリ指定から解放された爽やかさを実感できる と思います。それは、かつて夏山で経験した「キジを撃つ」爽快感に似たものがあるで しょう。(うん? 私は動物愛護協会の人間ではありませんが、キジを鉄砲で撃ったり はしません。古来、山で「キジを撃つ」とは……。ま、想像は付くでしょうが、詳しく はお近くの登山家か山歩きのお好きな方にご質問下さいませ m(_ _)m) (4)今回追加された、(無題)時(新規文書)の場合の、保存エイリアス画面ですが、3面 選択できます。お試し下さい。なお、既存の文書からk_oDIR を起動しても、この操作 による変化はありません、当然ですが。 【参考】 −k_oDIR Ver.1 の上位互換です(^^; 保存時エイリアス指定ファイルなどは、そのまま流用できます。 −最初はエイリアスを全く記入していません。テスト後、全初期化も実行して下さい。 −全初期化したら、今度は「全復活」も試してみて下さい(^^)。 −インストーラーは、秀丸ディレクトリの下に「kakimac」を作ってください。 −「kakimac」ディレクトリには、情報ファイル k_odir00.kdf が自動生成されます。 −このディレクトリには、kakimacシリーズの情報ファイルが入ります。 −ホントは、[Alt+S] に設定していただくための「個別文書情報記録」の大型マクロが あるんですが、制作難航中のため、k_oDIR にとりあえず席を奪われてしまった(;_;) ●[4]バージョンアップの内容 ・[新規/既存の各文書に対応したエイリアス画面] 新規文書[未保存の(無題)(変更)の文章]に対応する画面と、既存文書[既にファイル名が付けられ保存されたことのある文書]に対応する画面とを、区別するようにしました。 これは、新規文書と既存文書では「保存」に対する必要性が異なるからです。 ・[新規文書用のエイリアス3画面] 新規文書を保存する場合、 (1)既存文書と共通のエイリアス画面 (2)新規文書専用のエイリアス画面 (3)k_ALAS Ver.2(文書を開く際のエイリアス・マクロ)と共通のエイリアス画面 以上、3つのエイリアス画面を自由に切り替えて、選択使用ができます。また、それぞれに対して、一世代前の全初期化操作直前のエイリアス画面を各々独立して、保存/復帰するので、計6画面、全120のエイリアスを管理する事ができます。 ( k_ALAS 画面は、k_oDIR から直接には扱えませんが) ・[上書き警告機能] 秀丸マクロでは、指定ファイルの存在を調べることは基本的にはできません(;_;) そこで、今回、「擬似ステルス機能(^^;」を使って、「仮想画面(^^;」で、実際にファイルを開く事で、ファイルの有無を調べることができるようになりました。 (利用者には関係ないかな。existfile()みたいな関数があれば、簡単なんですが(^^;) ・15番以下の一部エイリアス画面の表示がタコという、タコ・ミスを訂正(^^; (しかし、こういう超初歩的ミス、誰もな〜もゆうてくれへんのんは、厳しさゆえなの か、それとも愛ゆえか(^^;?) ※新・バージョンアップ(Ver.3)の予定 秀丸エディタのバージョンアップによって、マクロ作成上の環境が「飛躍的」に さらに良いものとなるようです。これに合わせて、当マクロもバージョンアップ を考えています。それまでは、当版でしのいでくださいませ なお、その折には、名前も「k_oDIR」から k_SAVE Ver.3 へと変更する予定です。 ま、ファイルの保存に関するほとんどの作業を[Ctr+S]のキー一発でやってしまお うと計画しているマクロです(^^) マニア(?)の方、ご期待下さい(^^;??? ●[5]実録、KAKIMAC7への道 ━━━━━━●参考 FWINF MES 12 の『たぬぽん』さんの発言より●━━━━━━ [>>たぬぽん氏談, >水銀水談] >> そもそも、この書きマクロ第六集ですが、開くときだけでなく保存するときも別デ >>ィレクトリを同じ手順で指定できたら便利なんですよね。 (この一言で、開く時のエイリアス機能に対応する、保存時のエイリアス機能もあるんだ なぁと、制作が始まりました。ただ、「書きマクロ・濡れ衣?」と言われた時は、一瞬、 チビッてしまいましたね、ほんと。私、とても気、弱い。パンツ、はき代えよっと(^^;) ━━━━━━■以上、k_oDIR Ver.1 の作成に至る経過。■━━━━━━ ━━━━━━■以下、k_oDIR Ver.2 に至る経過。■━━━━━━ −水銀水の独白− >書きマクロ第7集ですが、マクロを組み始める時から「なんかヘンだな〜」と思いつ >づけていたんですが、やっとその原因がわかりました。もともとkakimac7 の性格を >明確にしないまま、なんとなく始めてしまったのが悪かったんですけど(^^; >で、何がヘンかと言いますと、『保存支援』といいながら、シチュエーションに応じ >た「わかりやすい」支援をしていないんですね、現状では。 >つまりkakimac7は、次の2つの場合に対応しなければいけなかったのです。 >[1]テキストが無保存(無題)状態→よく保存されるディレクトリを指定する >[2]既に保存しているファイルのバックアップ→バックアップ用ディレクトリ指定 >ところが、エイリアス指定の画面が一つしかない。これはうまくないですね。 −たぬぽんの追い撃ち攻撃(^^;− >>そうなんですよ。ほんとにその通り。もっと簡潔に言えば、無題のときの保存は、書き >>マクロ6で指定されている画面(読み出し用画面)が保存時指定用画面として出てくる >>と嬉しいですね。 とのご提示。確かに。でも、もうそれだけじゃ満足しない水銀水。(既存文書用画面)の他に(読みだし用画面)の流用を可能にすると共に、さらにこれとは別の(新規文書保存専用画面)も用意。しかも、これらの画面を切り替えられると同時に、各画面にバックアップ画面を用意。新規文書用に計6画面、全120のエイリアスが利用可能になりました。 また、k_oDIR Ver.1 では、新規文書の場合、ファイル名を指定して保存すると「強制的に指定ファイル名で保存」しておりまして、これだと重要なファイルをまったく気付かないうちに、上書き保存してしまうという危険性につきまとわれていたわけです。 そこで、今回のバージョンアップはこの心配を一掃すべく、「上書き警告機能」を追加しました(^o^)(^o^)(^o^) で、これを書いているのが、1994年09月29日(木曜日) 午前09時23分16秒なんですが、昨日、たぬぽんさんの会議室への書き込みがありました(^^; 》書きマクロ7で、「現在のファイル(ディレクトリ)に上書き保存すると同時に、 》別ディレクトリに別名で保存」 「別ディレクトリへの『別名』保存」。書きマクロ7の終着点は見えない(^^; 別名をどうするともっとも効率的なのか、まだ把握できない私(^^; 候補としてとりあえず思い付いた例だと下のようになりますが・・・。 (1)ファイル名を全部手動入力....全部手動入力です(重複ファイル名チェックはします) (2)日付.....94092901.txt、(拡張子を換える手もあるか 942902.mal。おもしろいかも) (3)ファイル名の途中まで指定....nif09 .log 状態 (4)巨大蓄積ファイルにどんどん追加保存...backup09.txtへひたすら追加記入させる で、こうしてまとめていると、なんだかオモシロイことになりそうで楽しいですねえ。 でもやっぱり、とりあえず今の段階で一度、公開しとこう。Ver.1 をダウンロードした人に悪いもんなア。ただ、保存支援マクロを作っていてつくづく思う事は、「保存するという事は、ファイルをしまっておく事ではない。将来、いかに使って行くか」だとねん。 この視点からちょっと考え直して見ようっと。 それまでは、k_oDIR Ver.2 でしのいでくださいな ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●[6] k_oDIR Ver.2 の主な特徴 ・[考え方] k_ALAS Ver.2 は、ファイルを開く時に、そのディレクトリをエイリアス的に指定する マクロです。それに対して、FWINF 12番会議室でたぬぽんさんから「この書きマクロ第 六集ですが、開くときだけでなく保存するときも別ディレクトリを同じ手順で指定でき たら便利なんですよね。」との発現があり、なるほどと安易に納得してしまったのが発 端です。つまり、新規ファイルを作った時、セーブする時には、ディレクトリなどを設 定しなければならないわけですが、このディレクトリが深くなると、探し出すだけで大 変な労力を消費してしまうというのです。(私は開く時の繁雑さしか頭に無かった)お まけ的に思い付いたのが、新規ばかりではなく、バックアップも同時にやっちゃえ、と いう思い付きの機能も付け加えました(^^; なお、「移動」というオプションも考えたのですが、移動には「消去」が伴うので、な んとなくビビッてしまって止めました(^^;。やっぱ、必要ッスかねえ。 さらに、その後の「無題のときの保存は、書きマクロ6で指定されている画面(読み出 し用画面)が保存時指定用画面として出てくると嬉しい」との追い撃ちにあい、売り言 葉に買い言葉状態(^^;ウソ)になり、無題の時に3画面を選択できるようにしました。 ・[主機能] ファイルを保存する時のディレクトリに自由な名前を別名定義で付けられます。 全角、半角、またそれぞれの空白も可能。(全長は制限はないもの全角30字程度が適当) ・[エイリアス「的」について] エイリアス「的」機能といい、わざわざ「的」というのは、ディレクトリをファイル名の フルパスの一部として恒久的に別名定義できるわけではないという意味です。 簡単に言えば、ファイルセーブ時だけのディレクトリ別名定義とお考え下さい(^^; ・[ディレクトリ名の効率的な設定法] ディレクトリのパスを入力する時には、できるだけ目的のディレクトリにあるファイル を開いて、その後、このマクロを実行するようにして下さい。パスのデフォルトに開い ているファイルのパスが使用されるので、誤入力防止に役立ちます。しかも、パスの入 力は全くキーボードからキーインする必要はありませんから。 深いディレクトリほど便利です。深く長いディレクトリ名の手動入力は過ちの元です。 ・[一世代前の状態を完全記憶] 全エリアスを初期化できますが、一世代前に限り復活させることができます。 (この機能を使えば、「重要なエリアス群を記憶する」ということにも利用可) ・[保存時のオプション] 基本的にk_oDIRは、現在書いている文書のディレクトリと、k_oDIRで指定されたディレ クトリの2つのディレクトリに、同名のファイルを保存します。しかし、なんらかの書 き手の都合で、「書き足したのはいいけど、もとの文章はそのままにしておきたい。書 き足した文書だけを保存したいだけど」という気になるのも少なくないケースです。 通常であれば、こうした場合には、「別名保存」をして元の文書に上書き保存させない ように操作するのですが、k_oDIRでは、保存時エイリアスに同名のファイルを保存する 事で実現します。従って、保存時エイリアスに「書きかけ途中集」とかの名前を付けて、 特別なディレクトリを作れば、元のファイルに手を加える事なく、新しい文書作成がこ のディレクトリに保存されるようになっています。 もちろん、このオプションが選択された場合には、元のファイルを保存しないで終了さ せる事が必要だという事はいうまでもないことですが(^^; ・[保存時オプションの具体例] 保存する時に「2つのディレクトリに同時に保存していいか」と聞いて来ますから、こ こで「いいえNO」を選択します。次に、「別ディレクトリのみへの保存作業を続けます か」と聞いて来ますから、ここで「はいYes」を選択します。すると、元のファイルは 更新されないで、更新されたファイルだけが、保存時エイリアスに保存されます。 例:いま、c:\data94\bunsyo ディレクトリに test.txt があるとします。 1.test.txt は、「12345」が書き込まれ、保存されています。 2.いま、このファイルを呼び出し、「678」を書き足しました。 3.普通に上書き保存したり、k_oDIR を実行するとtest.txt の内容は、当然 「12345678」になります。 4.でも、test.txt には手を付けたくなくて、内容はやっぱり「12345」の ままで保存しておきたい(編集破棄終了したい)と思ったとします。 5.この場合は、k_oDIRを実行し、最初の質問「2つのディレクトリに同時に保存 していいか」に対して「いいえ」、次の「別ディレクトリのみへの保存作業を 続けますか」に対して「はい」を選びます。 6.test.txt をこのまま終了させます。もちろん、「更新されています。保存し ますか」と言われるので「いいえ」で強制終了します。 すると test.txt の内容は「12345」が保持されます。 当然ながら、終了しないで編集を継続しても結構です。再度、この操作をする と、やはり、元の文書には手を付けないままで、書き足した文章を同名で別デ ィレクトリに保存しつづける事ができます。 7.一方、保存時エイリアス指定されたディレクトリに保存さたtest.txt の内容 は、きっちり「12345678」となっています。 これは、既存の資料をベースにして新しい文書を書き加える時によく用いるパターンか と思います。(でも、一つの文書をあまり使い回しては、場合によっては、書き手の人 間性を疑われるケースもありますので、ご注意下さい(^^;) ただ、元の文書租のままで保存したい場合は、やはり、「別名保存」したほうが安全で ありますし、そうすることをお薦めします(^^; ・[通常保存させたい場合] 現在の文書のディレクトリにだけ文書を保存したい場合には、k_oDIR を起動しないで、 普通に上書き保存をして下さい。(当たり前ですね、あれっ、どっかで書いたっけ?) なお、k_oDIR でしていたディレクトリと、既存の文書のディレクトリが同じ場合は、 「同じだよ〜ん」と言ってから、当該ディレクトリに上書き保存が実行されます。 ・[不正なディレクトリ指定の場合] 存在しないディレクトリが指定された場合には、悲惨な結果になりかねません。当マク ロを実行する時には、前もってテストをして、ターゲットとなるディレクトリにきちん とファイルが保存されているかどうか確かめてから使用してく下さい。残念ながら、指 定のディレクトリが存在するかどうかは、判断していません。 ・[『一瞬だけ目をつむって下さい』が進化した(^^)(^^)(^^)] ……………… 全初期化時には、秀丸がk_odir00.kdfファイルを読み出します。一瞬ですが、 k_odir00.kdfのあらわな裸体が映し出されてしまいます。見た目が非常に悪いのですが、 ファイルを直接扱うための秀丸のマクロ文がないので我慢して下さい。 (エディタという性格上、仕方ない、あるいは必要ない、ものかもしれませんが(^^;) ……………… とVer.1 では、暗い寝言を申しておりました(^^;。が、今回、露出クセが直りまして、あらわな裸体をそれほど、ま、見てわかるほど露出しなくて済むようになりました。 「仮想ステルス機能を実現して快適な秀丸ライフ」・・・というほどのもんじゃありませんが、実際、マクロを書いている方には秀丸の操作画面を見せないで奇麗な画面で処理が実行できる、かなり嬉しい機能だと思います。マクロ作成のご参考に少しでもなれば幸いです(^^) (これも利用者には関係なしかな?こりゃまった失礼しました!! おれは幾つじゃ?) ・[注意!!!] k_oDIR では、無題の新規ファイル保存の際には、指定ディレクトリに、同名ファイル があるかどうかの調査をして、不用意な上書きを警告できるようになりました。 しかし、既存ファイルの場合には、上書き警告を発しません。これは、既存ファイルで k_oDIRが実行された意味を「バックアップを取りなさい」ととり、バックアップディレ クトリに対しては、上書き処理を警告無しで速やかに実行した方が得策だろうとの考え からです。でも、エイリアス指定のディレクトリにあった同名ファイルは消え去るとい う事は、わすれないでください。この点、充分ご注意して下さい!!!!! ・[エラー対策] 残念ながら、万全とは言えません。秀丸マクロのファイル系マクロの多くでは、失敗し た場合の戻り値が得られません。従って、とにかく前へ突き進んで行くというパターン になってしまいます。フロッピーが挿入されていないとかの場合ですとエラーメッセー ジが出て、それとわかりますが、存在しないディレクトリを指定した場合には、「指定 したディレクトリが見当たりません」とか言った後、マクロを続行します。それでバッ クアップ保存したつもりになっていていざ、保存用ディレクトリを覗いて見ると何にも 無かったなんて惨事には遭遇したくないものです(^^;。フロッピーの未挿入、存在しな いディレクトリを指定してしまっている場合など、当然ですが、ファイルは保存されて いませんので、ご注意下さい(当たり前か?) (戻り値が得られるのに、私がタコの場合はご容赦あれ) 当マクロを使用し、保存用ディレクトリを新規に作った場合や変更した場合には、必ず、 目的のディレクトリにファイルが保存されるかどうかテストして見て下さい!!! ・[プログラミングの時にも便利にご使用いただけるかと存じます(^^;] なお、本マクロも「書きマクロ」シリーズとして日本語文書作成支援としていますが、 本職のプログラマーの皆様にも愛用していただければ至幸です(^^ゞ ●[7]【ご参考までに】 k_oDIR Ver.2 のマクロ作成のポイント [TIPS on k_oDIR Ver.1] ・今回のマクロの特徴は、やはり「秀丸マクロの素直さ」に起因するものです。 つまり、書きかけの状態をsaveas コマンドの後で再現できるという離れ業が実現でき る loadfile とその際のキャプションバーに表示される「(更新)」のまぶしい事(^^) (厳密にいうと、これはちょっとちがうんですが、まあ大筋、許容範囲という事で) ・マクロのスピードアップとサイズを小さくしました。これは前回公開したkakimac4.lzh の反応を教訓としたものです(;_;)。制作の当事者としては、完成度が非常に高いと勝 手に自画自賛していたのですが(よくあるパターンでもありますが)、やはり、スピード の遅さと、サイズがマクロにしてはデカいというのは問題があるようです。(日時を入 力するのに多少時間がかかってもいいか、なんて甘えはダメでした(^_^;)。 dBASEにQUICKSILVERがあったように、誰か、秀丸マクロを高速化する「秀丸マクロ・コ パイラ」を作ってくれないのかなぁ〜。 そこで今回のエリアス・マクロは、サイズとスピードを最優先させました。これは、 「ファイルをセーブする」という目的にも合致します。従って、公開されたバージョ ンでは、機能を最小限に留めています。また、エラー処理も必要最小限です。私が使っ ている分には、そう致命的なエラーは発生していませんが、もしありましたらお知らせ 下さい。ただし、実用に使用する前には、じっくりご自分の環境でテストをくり返し、 これで十分やって行けると確信してから、実際の仕事にお使い下さい。 素晴らしい思い出たちと消えた大きなファイルは、二度とこの手の中に戻って来ません。 [TIPS on k_oDIR Ver.2] ・同名ファイルのチェック機能が、目玉と言えます。 これは、擬似「仮想画面」を開いて、そのフィルをチェックすると言う、わかりやすい手法を使っています(^^; が、実用性(というより実務性?)を増すには、絶大な効果が上がるものだと勝手に思い込んでいます。実際、テストをしていても、「もしかして、この名前のファイル、あったんじゃないだろうか」と心配になって、わざわざファイラーで当該ディレクトリを覗いた事しきりでした。そんな心配から解放されるのですから、かなり、有効なサブルーチンじゃないかと思いますが、いかがでしょうか? (ちなみに「ステルス秀丸」機能は、秀まるお氏いわく『手元の版では実現』しているそうなので、公開をみんなで仲良く待ちましょう(^^)) (existfile関数は、やはり『手元の版では実現』。嬉しいなあ〜。待ち遠しいな〜) ●[8]秀丸日本語文書作成支援「書きマクロ」シリーズの現状 (;_;) ●[8](ほとんどマニュアルとは無関係ですから、読み飛ばしを推奨) ・なりゆきで「脚注マクロ」の制作が進行し始めました。こうした機能が必要か、どうか は別として、水銀水としては、「こんなマクロが必要」という声がたった一人からでも 上がれば、できるかぎりトライする方針です。「愛と荷物のある限り」はクロネコです が、私は「時と要望のある限り」作れる限りのどんなマクロでも作ります、はい。 …………とカッコいい言葉を吐いたまでは良かったのですが、この「脚注マクロ」、完 全な「くわせモノ」でした > ねっ、masasan(^_^;) 開発にタッチしてからもう3週間が過ぎようとしています(;_;) とんでもないヤツに 脚注マクロは変身してしまっています(;_;)(;_;)(;_;)。 やることと言やぁ、[**5]、[Ref23:27] 等の連番をバシバシ打って行くだけの単純なマ クロで、1週間もあれば全部完成するだろうと甘く見ておったわけです。ところが、開 発上必要なテクニックは、「秀丸マクロ」の総力を結集して当たるものとなってしまっ たわけです。(まあ使用する側の方には、そんな問題はぜんぜん関係ないので、快適に 脚注連番操作が出来ればよい、それだけなんですが) その挙げ句、「秀丸落としマクロ」まで開発してしまうという惨事にも直面し、肉体的、 精神的ダメージは、相当のレベルになってしまっています(>_<)。 その節には、秀まるお氏をはじめ多くの方々にお世話になりました  私とし ては、未だにゴチャゴチャやっていますが、別な要因で直ったり再現したりしているみ たいなので、私なりの報告ができるには、もうちょっと時間がかかりそうです。(;_;) ちなみに「総力戦」で生まれた主な『おいしい(そうな)・サブルーチン』 −行指定等のアバウトな文字列からの連番情報取得&認識 −行ソーティング&選択移動 −ソート中の選択文字列から改行コードを検出削除 −正規表現のマクロ上での実現(完全ではありませんが、そこそこ…) ちなみに「**\\\」をエディタ上で結構ですから、正規表現を使っての 検索をして見て下さい。これがあっさりできるようであれば、あなたは プロのUNIX師なんだと思います(^^)(かといってプロのUNIX師でも別段 できる必要はないのですが)ねっ、かなり面倒でしょう? で、実は、 マクロ文上だと、この指定でも駄目で、さらに複雑になります(^^; −対応2〜3ファイルの相互認知機能 −複数ウインドウの切り替え −検索文字列ヒット数のカーソル位置による変化とその表示 −指定位置のみの指定文字列の削除 −menuarry を使った動的な連番候補表示 −脚注ファイル中参考文献「文献情報データベース化」(2層位の絞り込みも?) −この他、使用者の人間的ワガママを可能な限り受け入れる度量の深さ(・_・)?? ただ、このマクロ作成の言い出しっぺである masasan にも多大な時間の浪費と膨大な 回数のリセットボタンのプッシュをさせてしまい、心苦しし限りです もっとも『はるか海の向こう(といっても沖縄や小笠原ではありません)の米国西海岸 と日本とをインターネットで結んで意見交換やバグレポートを通じて開発している』と いう一種のカッコよさから来る陶酔感を充分、楽しんでいたりはします(^^)。 いやあ、こんなコト、雑誌で読んで知ってはいましたが、まさか、自分がそんなことを 経験しようとは思いもよらんかった、ですばい。時代は進むんですねえ(^^;。 正直に言って「こんなはずではなかった」んですが、完成までは離しません。>masasan ・といいながら、マクロの組み方や秀丸側の動きで、チト、動きが停滞していたりします が、少しづつは進んでます(^^) 文科系・理科系を問わず、論文作成などに絶大なる威 力を発揮する(であろう)脚注マクロ、ご期待を!!! ・で、難航する「脚注マクロ」の副産物が「連番マクロ」です。一見似ていますが、機能 は全く別です(^^) 《第15章−2節…No.[項 その12のD》とか 第七八条第九項第一〇号 Section-12 PartZ−() などという連番を矢印キー操作だけで簡単に挿入するマクロです。長文や構成の明確な 文書の場合には、有用だと思います。 で、これを使えば効率的に「秀丸の本」が書けたりします(^^; ●[9]秀丸エディタでの効率的な日本語文章の作成術 ・「エディタで日本語文章を作成する」というのと「ワープロで日本語文章を作成する」 というのは基本的には同じ作業なのですが、根本的に違ういくつかの点があります。そ れをここで述べると、サイズが大きくなるので止めますが、いつか「秀丸エディタで日 本語文書を書く法」についてまとめたいとは思います。こりゃ売れまっせ、旦那!!! どこか、その本を出してやろうじゃないかという出版社、編集者、いませんかぁ〜(^^;。 もっと「秀丸に愛情を感じた本」「ときめく本」が出版されるべきだと思うんです、私。 企画・アリ !!!!!!!! です。誰か、乗りません? で、水銀水が書きたいと思っている「秀丸エディタ」関連本、その企画のさわり・・・ ◎秀丸エディタ・基礎関連本、3試案 ・かゆい所に手が届く 秀丸エディタ初歩の初歩「ナニをしたいからナニをする」 単なる操作指導書ではない。どこをどうすればどうなる、目的志向型の初歩本 ・ワンクラス上を行く秀丸操縦法(各種) グッドアイディア秀丸操作術。マニアに偏重せず、あくまで一般Windows利用者対象 ・そこまでやるかぁ! 秀丸超絶テクニック エディタの領分を守りながら、驚きの超絶技巧テクニック(ピアノ練習曲じゃない) ◎秀丸エディタ・マクロ関連本、3試案 ・動けば楽しい。秀丸で知るマクロの世界・第一歩 Windows時代の一般ユーザにとって最重要課題のマクロの導入に秀丸を使える側面も ・実例、詳解マクロレッスン・ Line by Line 何をどうするか、がわかればどんどん自分で作れる実感の積み重ねを大切に実用面も ・用例付き全マクロ命令詳細 一般ユーザに対して易しい言葉と理解し易い用例で、マクロ全コマンドを紹介 ◎秀丸エディタ・応用関連本、3試案 ・論文作成術……日本全国の論文作成者(文・理とも)に朗報。簡単明瞭・超効率化術 脚注マクロと付属の文献情報データベースマクロで効率的論文作成(監修masasan(^^;) ・文字情報管理術……データベースはもういらない!? 究極の文字情報自由自在の術 せっかくDBを導入しても眠っているデータは多い。文字情報管理に革命が!? ・文書修正履歴管理術……修正者、修正部署など、文書閲覧時の修正履歴を把握する術 執筆・加筆、閲覧担当等が複数になる場合などの文書の管理現場の必須の履歴管理 いかがっすか? こんな本、いりません(^^;? ●[10]最後に ・本マクロは、斉藤秀夫氏のシェアウエアである[秀丸エディタ for Windows Ver.1.32] のためのフリーウエアです。このマクロは無料ですが、使用するのに必要な秀丸は、 シェアウエアという形態をもつ商品です。また、本マクロ集は、秀丸の作者とは全く無 関係です。本マクロ集で生じたトラブル等で迷惑のかからないようお願いいたします。 ・なお、使用上のいかなる損失に対しても保証しかねます。各自の責任において使用・改 変等を行って下さい。なお、本マクロ集に関する苦情、問題点、要望、バグなどを発見 した場合等には、一応、FWINF の12番会議室にどうぞ。誠意をもってできるだけの対応 はさせていただく覚悟です、はい。 ・本マクロはフリーウエアですが、砂場に落ちている「猫の運個」ではありません(^^; 出版権を含む複製権、二次的著作物の利用に関する原著作者の権利等の一般的著作権 を放棄したものではありません。(と宣言しておけと法律のプロが言ってました(^^)ゞ だからといってなにがどうなるものでもないとは思うんですけど、ねえ。 しかし、生まれたからにはF・Fされて、某アイドル歌手なんかを片手でかばいながら カメラに向かってもう一つの手を広げ「彼女の肖像権はどうなっているんだ」とか「貴 社は、私のソフトの著作権を侵害している」とカッコ良く叫んでみたい、変な欲求のよ うなものは、誰の心の奥底にも、かすかながら確かに存在してますよね、確かに。 ・当マクロ、当簡易マニュアルで多用している罫線は、高池新一(GFA02114)氏による 『秀丸用罫線マクロ「t_keisen.mac」』を使用させていただきました、毎度です。 ・では、皆様のより一層の快適な日本語作成環境の発展と御多幸を祈りつつ・・・(^^) 1994年09月21日(水曜日) 午前08時10分57秒 水銀水(Suigwinsui)/小田 明夫(HGD01603) ↑ ↑コノ日付、kakimac4.lzh の中の k_DATE Ver.2 によってキー一発で入力しました。 人呼んで「セルフ・アド(なんのこたあない自己宣伝ですわ(^^;)」 kakimac4.lzh もよろしくm(__)m 個人的には、非常に便利だと、すっかり思い込んでます(^^;