━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ────────────────────────────── 秀丸日本語文章作成支援 「書きマクロ」シリーズ第6集 Ver.2 kakimac6.lzh k_ALAS Ver.1.32 SummaryManual (k_ALAS31.mac) 1994/08/29 水銀水(Suigwinsui)/小田 明夫(HGD01603) ────────────────────────────── ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [目次] ●[1]導入方法.............................[kakimac専用ディレクトリを作ります] ●[2]実行方法............................................[通常のマクロと同様] ●[3] k_ALAS Ver.1.32 の主な特徴 ●[4]どうしても「共通ダイアログ」を使いたい人のための特殊テクニック ●[5]【ご参考までに】 k_ALAS Ver.2 のマクロ作成のポイント ●[6]秀丸日本語文書作成支援「書きマクロ」シリーズの今後を考える ●[7]最後に ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [本文] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●[1]導入方法..............................[kakimac専用ディレクトリを作ります] ●[1] [以下、秀丸が格納されているディレクトリを「秀丸ディレクトリ」とします] ●[1]<80W>..........................................[折り返し文字数80字に設定] (1)kakimac6.lzh をどこかのディレクトリで解凍します。 (2)すべてのマクロファイルを秀丸のディレクトリに移します。 (3)秀丸ディレクトリの下に kakimacro という名前のディレクトリを作って下さい!! ※ kakimac のディレクトリを絶対に作って下さい。そうしないと動きません(^^;) でも、『マクロファイルは絶対に秀丸ディレクトリに』複写して下さい!!! ●[2]実行方法.............................................[通常のマクロと同様] (1) マクロ実行で k_ALAS31.MAC を選択して実行して下さい。 (実行は、k_ALAS31.MAC のみです。このマクロから他の4マクロを動かします。) (2)気に入れば、マクロ登録後、キー割り当て(例:Alt+o)すると極めて便利です。 もちろん、登録するのは「 k_ALAS31.MAC 」のみです。 (3)大概の動作は、動かして見ればわかると思います(^^; ちなみに、最初は真っ白で 「ありゃ」と思われるかもしれませんが、『拡張機能』を選択して『エイリアスの変更、 新規追加』を実行して、バカスカ登録して見て下さい、きっと面白いと思います(^^) 【参考】 −kakimac6.lzh に含まれるマクロファイルは次の5本です。 k_ALAS31.MAC,k_ALAS32.MAC,k_ALAS34.MAC,k_ALAS36.MAC,k_ALAS38.MAC, −readme_F.txtは、この説明書(読後は削除して下さい) −最初はエイリアスを全く記入していません。エイリアスのテスト後、全初期化実行。 −全初期化したら、今度は「全復活」も試してみて下さい(^^)。 −インストーラーは、秀丸ディレクトリの下に「kakimac」を作ってください。 −「kakimac」ディレクトリには、情報ファイル k_FILE00.kdf が自動生成されます。 −以後このディレクトリには、kakimacシリーズの全情報ファイルが入ります。 ●[3] k_ALAS Ver.1.32 の主な特徴 ・ファイルを開く時のディレクトリに自由な名前を付けられます(全角30字程度が適当?) ・エイリアス「的」機能というのは、ディレクトリをファイル名のフルパスの一部として、 恒久的に別名定義できるわけではないという意味です。 簡単に言えば、ファイルオープン時だけのディレクトリ別名定義とお考え下さい(^^; 例えば、[c:\data\tuusin\log\]にエイリアス「通信ログ」を設定すると、次回から、 いちいち、パスを選ばなくても、本マクロ上の「通信ログ」を選択するだけで、この パスを選択したことになり、「開く」のダイアログがオープンします。ただし、開いた ファイルnif0808.log のフルパス名が『通信ログ\nif0808.log』とはなりません、とい うことです。 ・ファイル候補に複数のワイルドカード指定ができます。 (「共通ダイアログ」を除く) <1>まず、現在使用している『「開く」のダイアログ』が何になっているか、確認して下さい。 (その他→動作環境→ユーザーインタフェイス→「開く」のダイアログ→3種のダイアログ) 1.旧タイプ、2.複数選択タイプ、3.共通ダイアログの3種類の「開く」のダイアログがあります。 この内、3.共通ダイアログ以外を選択するようにして下さい!!!! (共通ダイアログでは、このマクロは正常に作動しません。これは秀丸側の都合です(^^;) ちなみに 2.複数選択タイプに設定していただくと、動作内容が一層よくわかります。 <2>ファイル候補の複数選択可能にする(『「開く」での最初のワイルドカード』拡張機能) k_ALAS は、単純にファイル候補を「開く」のダイアログに表示するだけではありませ ん。『「開く」での最初のワイルドカード』拡張機能が、その注目の機能です。 例えば、[c:\data\uriage\higoto\]というディレクトリがあるとします。ここには、 毎日の売り上げ集計をテキストファイルにしたファイルが格納されています。 uri0101.txt.uri0102.txt..uri0801.txt,uri0802.txt...uri1231.txt の計365です。 しかし、よく開くファイルは、3月と9月の売上集計だとします。普通にファイルを 開くと、1月1日からずら〜と365もファイルが並ぶ中から3月と9月のファイルを探 さなければなりません。これはナンセンスです。(ディレクトリを分けるでしょうが、 ここは、例ですのでご勘弁をm(_ _)m) そこで k_ALAS の「複数ファイル指定機能」が生きるわけです。 k_ALAS を実行し、「拡張機能→エイリアス名の変更、新規追加」を実行し、3画面 目の「表示させたいファイル群をワイルドカードで指定」において、「;」で区切って複数のフ ァイルをワイルドカード指定できます。 iru03*.txt;uri09*.txt この設定で、「開く」のダイアログには、3月と9月のファイルしか表示されません。 これで、ファイル選択もグッと楽で、格段に効率的になるというもんです。 同様に、nif08*.log;pcv071?.log;leter*.m* などの限定表示が自由にできます。 もちろん、本職のプログラマの皆様には、prg1*.c;prg1*.cpp;all*.h などができます なんて、恥ずかしくて、説明いたしません(^^; ・同一ディレクトリにあるファイル群を複数のエイリアスに指定するのも当然可能。 同じ c:\...\log というディレクトリにあるファイルに対して、エイリアスとして 「ニフティーログ」で「NIF*.log」、 「PCVANログ」に「PCV*.log」 等が当然可能。 ・全エリアスを初期化できますが、一世代前に限り復活させることができます。 (この機能を使えば、「重要なエリアス群を記憶する」ということにも利用可) ・ディレクトリのパスを入力する時には、できるだけ目的のパスのファイルを開いて、そ の後、このマクロを実行するようにして下さい。パスのデフォルトに現ファイルのパス が使用されるので、誤入力防止に役立ちます。しかも、パスの入力は全くキーボードか らキーインする必要はありませんから。 (なお、誤入力の場合は、秀丸ディレクトリに移動します、たぶん??) ・全初期化時には、秀丸がファイルを読み出します。一瞬ですが、k_FILE00.kdfのあらわ な裸体が映し出されてしまいます。見た目が非常に悪いのですが、ファイルを直接扱う 秀丸マクロがないので我慢して下さい。 (エディタという性格上、仕方ない、あるいは必要ない、ものかもしれませんが(^^;) ・その他細かな点(ほとんどない)は実際に動かしてみればすぐにわかってくると思います。 削除とかの悪さはしないマクロですから、テキストファイルをどんどん指定して、テス トをして見て下さい。*.exeでもいいのですが、エディタでこうした種類のファイルを 開いたらどうなるかという一般の規則に従います。やめときましょう。 ・なお、本マクロも「書きマクロ」シリーズとして日本語文書作成支援としていますが、 本職のプログラマーの皆様にも愛用していただければ至幸です(^^ゞ 「わけのわからんフリーライターの書いたマクロなんぞ、ふん」と憤慨された場合は、 ご自分でご改変下さい(^_^;) ●[4]どうしても「共通ダイアログ」を使いたい人のための特殊テクニック 「開く」の共通ダイアログは、秀丸の都合で、 k_ALAS の複数ファイル指定が効きません。 ただし、現在開いているファイルと同じディレクトリにあるファイルに限り、「;」を使 ったファイルの複数指定ができます。 従って、次のテクニックを使うと、頻繁に利用するディレクトリであれば、ファイルの 複数指定ができます。 (a)ターゲットとなるディレクトリにあるファイルを単一のワイルドカード指定して、 これをエイリアスに登録する。 (b)ターゲットとなるディレクトリにあり、複数のワイルドカード指定したい文字列を、 別のエイリアスに登録する。 (c)まず、(a)で指定したエイリアスにより、ファイルをオープンする。 (d)その状態で、(b)で指定したエイリアスを選択すると、複数のワイルドカード指定に よるファイルオープンができます。 これは、プログラマの方が利用しているスタイルみたいです。一度、プログラミン グを始めると、使用するファイルはほぼ決まったディレクトリにあるものを使用す るそうです。ま。これも人によるのでしょうけど。一応、こんな使い方もできると いう例です、どーーーーーしても「共通ダイアログ」にこだわるならば。 (参考例) (a)「ソフト1」に「c:\src\prg1\new*.c」をエイリアス登録。 (b)「もろもろ1」に「c:\src\prg1\new*.c;*h;sub*.cpp」をエイリアス登録。 (c)まず、「ソフト1」エイリアスで、「new_main.c」をオープン。 (d)これで、「もろもろ1」エイリアスを指定すると、ダイアログボックスには、 new*.c *.h sub*.cpp のワイルドカードが効いたファイル候補が出ます。 −現在開いているファイルと違うディレクトリを、複数ワイルドカード指定しても無効。 秀丸ディレクトリに強制的に移ります。もっとも、秀丸ディレクトリに移りながらも、 なぜか、複数ワイルドカード指定は有効です??? −まあ、本来はこうした動きはしさせない方が良いのでしょうが、秀丸を骨まで愛してし まうと、こんなワザまで使いたくなると言うパターンでしょうか。これって、「ヤバい タイプの女性」っぽくてマズいのかなあ。 ●[5]【ご参考までに】 k_ALAS Ver.2 のマクロ作成のポイント ・ポイントは『 openfile "c:\\data94\\8gatu\\my*.txt";』ができるという一点です!! 個人的には大発見だと喜んでいるのですが、もしかして「常識」だったらゴメン。 秀丸のマクロは一般に「黙して語らず」、寡黙なコマンドが多い中、光明です!!! ・マクロのスピードアップとサイズを小さくしました。これは前回公開したkakimac4.lzh の反応を教訓としたものです(;_;)。制作の当事者としては、完成度が非常に高いと勝 手に自画自賛していたのですが(よくあるパターンでもありますが)、やはり、スピード の遅さと、サイズがマクロにしてはデカいというのは問題があるようです。(日時を入 力するのに多少時間がかかってもいいか、はダメでした(^_^;)。誰か、秀丸マクロを高 速化する「秀丸マクロコンパイラ」を作ってくれないのかなぁ〜) そこで今回のエリアス・マクロは、サイズとスピードを最優先させました。これは、 「ファイルをオープンする」という目的にも合致します。従って、公開されたバージョ ンでは、機能を最小限に留めています。また、エラー処理も必要最小限です。私が使っ ている分には、そう致命的なエラーは発生していませんが、もしありましたらお知らせ 下さい。状況に応じて、エラー対策ガチガチ・機能満載・スピード愚鈍バージョンの方 も(最新バージョンはこちらだったりして(^^;)公開することも考えます(^^; ●[6]秀丸日本語文書作成支援「書きマクロ」シリーズの今後を考える (なんか「朝まで生TV」の安直版のタイトルみたいになってしまった(^^;) ・視力の弱い方がウインドウズ上の秀丸を使うのに便利な折り返し設定、音声ガイドマク ロは公開寸前です。(ダウンする人数も限られているでしょうから、サイズはご容赦) 音声ファイルは20個あります。で、kakimacディレクトリが必要なわけです(^^; ・「PageMakerいらず」のフォーマット指定原稿用マクロは、スピードの点を改良中。全 国の数多くの指定原稿書きのみなさん、いま、しばらくのお待ちを。もう、「あと何行 書けばええねんやろう」なんて、朝の連続ドラマでピアノちゃんがほざいておるような、 アホな事は言わせません。行数なんて本質じゃない、そんなことに神経を使わないで、 肝心の日本語文章作成に全精力を傾けられます。 ・ディレクトリ別名定義のマクロが k_ALAS ですが、これを文章名・別名定義にまで拡張 したマクロもスピードと機能の両立のハザマで難航中。実質的な動作は「見出し付きで ファイルをオープンする」という某○太郎に秀丸がなってしまいそう(^^;)。ただ、試 用してもらっている人の一部からは使い易いとの声もあります。要・熟考。いくら機能 があっても、ファイルオープンに使うマクロは、スピードこそが命ですからねえ。ちな みに、この k_ALAS でも、ファイル群選択画面で、きっちりファイル名を指定してやる と、きちんとファイルが開くのですが、これをそのまま k_FILE02.kdf,k_FILE03.kdf とかで拡張したのでは、面白みがないものですから(^^; でも、手っ取り早く個別のフ ァイルを開きたい方は、この手法で改変するのが一番手っ取り早いかと思いますので、 チャレンジしてみてください。 もっとも、秀丸をワープロとして使うのであれば、最初から本物のワープロを使った方 が良いに決まっていると私は考えます。マクロでどこまでやるべきなのかが問題!? エディタとワープロは似て非なるもの。それぞれの適性を生かせる使い方をしないと、 ソフトもかわいそうだし、時間ももったいないし、ま、ろくなことはないと思います。 ・「文書個別情報記録」マクロもスピードと64Kの壁にぶちあったっています(;_;) そんなに変数を使っているつもりはないんだけどなあ????? ただ、ここにも「秀丸のエ ディタとしての良さをどこまで生かすかの問題が・・・」。 ま、使う側の人が便利だと実感できれば、それはそれでいいんでしょうね。 ・k_BASE Ver.2 は、非常に高機能に仕上がったのですが、64Kとスピードが問題(;_;) で、どの機能を削るかが頭痛の種。 まあしかし、ほんの数年前は dBASE でシコシコやっていたのと同等内容のテキスト 処理が、秀丸のマクロでできてしまうのには驚きです。 ・なりゆきで「脚注マクロ」の制作が進行し始めました。こうした機能が必要か、どうか は別として、水銀水としては、「こんなマクロが必要」という声がたった一人からでも 上がれば、できるかぎりトライする方針です。「愛と荷物のある限り」はクロネコです が、私は「時と要望のある限り」作れる限りのどんなマクロでも作ります、はい。 ・「エディタで日本語文章を作成する」というのと「ワープロで日本語文章を作成する」 というのは基本的には同じ作業なのですが、根本的に違ういくつかの点があります。そ れをここで述べると、サイズが大きくなるので止めますが、いつか「秀丸エディタで日 本語文書を書く法」についてまとめたいとは思います。こりゃ売れまっせ、旦那!!! どこか、その本を出してやろうじゃないかという出版社、編集者、いませんかぁ〜(^^;。 もっと「秀丸に愛情を感じた本」「ときめく本」が出版されるべきだと思うんです、私。 企画・アリ !!!!!!!! です。誰か、乗りません? ●[7]最後に ・本マクロは、斉藤秀夫氏のシェアウエアである[秀丸エディタ for Windows Ver.1.32] のためのフリーウエアです。このマクロは無料ですが、使用するのに必要な秀丸は商品 です。また、本マクロ集は、秀丸の作者とは全く無関係で、本マクロ集で生じたトラブ ル等で迷惑のかからないようお願いいたします。 ・なお、使用上のいかなる損失に対しても保証しかねます。各自の責任において使用・改 変等を行って下さい。なお、本マクロ集に関する苦情、問題点、要望、バグなどを発見 した場合等には、一応、FWINF の12番会議室にどうぞ。誠意をもってできるだけの対応 はさせていただく覚悟です、はい。 ・本マクロはフリーウエアですが、砂場に落ちている「猫の運個」ではありません(^^; 出版権を含む複製権、二次的著作物の利用に関する原著作者の権利等の一般的著作権 を放棄したものではありません。(と宣言しておけと法律のプロが言ってました(^^)ゞ だからといってなにがどうなるものでもないとは思うんですけど、ねえ。 しかし、生まれたからにはF・Fされて「私の肖像権はどうなっているんだ」とか「貴 社は、私のソフトの著作権を侵害している」とカッコ良く叫んでみたい、変な欲求のよ うなものは、誰の心の奥底にも、かすかながら確かに存在してますよね、確かに。 でもやっぱり、なにがどうなるものでもないとも思いはするのです、うん。 ・本マクロ、本簡易マニュアルで多用している罫線は、高池新一(GFA02114)氏による 『秀丸用罫線マクロ「t_keisen.mac」』を使用させていただきました、毎度ですが。 ・最悪の様態の日々から、いつも見守りつづけてくれたアシュレイさん、この場を借りて 改めてお礼申し上げます。ボク、照れ屋なものですから、面と向かうと…。 出逢うべくして出逢ったきみと、いま向かい合って生きている幸せを感じています。 ・では、皆様のより一層の快適な日本語作成環境の発展と御多幸を祈りつつ・・・(^^) 1994年08月29日(月曜日) 午前06時15分02秒 水銀水(Suigwinsui)/小田 明夫(HGD01603) ↑ ↑コノ日付、kakimac4.lzh の中の k_DATE Ver.2 によってキー一発で入力しました。 人呼んで「セルフ・アド(なんのこたあない自己宣伝ですわ(^^;)」 kakimac4.lzh もよろしくm(__)m 個人的には、非常に便利だと、すっかり思い込んでます(^^;